仕事関係

パチンコ店の経営にかかる費用を項目別にみてみる

以前、私は数年間だけパチンコ店の店長をしていました。

当時知り合いと話している中で、パチンコ店の経営の収支ってどんな感じなの?って聞かれたことがあるので簡単にまとめてみようと思います。

参考として私が店長をしていた店は台数約700台の店です。

売上の数字が高い理由

まず、経営するためには売上や利益が必要となります。

ここは多分多くの人が予想している通り、パチンコ店の売上は顧客が投資した額です。

そして精算や景品の原価額を差し引いたものが粗利益となります。

ここでまず注目してほしいのはパチンコ店を展開している会社の売上の高さのからくりです。上記に記載した通り、投資した額がそのまま売上の数字に直結します。

なので顧客側から見たら10万機械に投資して13万戻ってきたという3万勝ったという状態と10万機械に投資して何も戻ってこなかった10万負けたという状態は店としては同じ売上10万なのです。

売上という項目だけ見ると何百億や大企業になると何兆円売上を出していますが、数字が高い理由はここにあります。

この数字に全て税金がかかっていると思うとちょっと凄いな~と当時は思っていました。

費用一覧

それではかかる費用を見ていきましょう。

これらが全て売上から差し引かれて残った額が営業利益となります。

景品

景品は大きく分けて特殊景品というものと一般景品というものに分かれます。

特殊景品は交換所に持っていくと現金に換えることができるやつですね。

こちらは前日に交換された額分を翌日に景品買取業者から仲介業者を使って買い戻します。

買取額は同額となりますが、風適法で直接買い取りをしてはいけないという決まりがあるので、必ず仲介が入ります。

仲介手数料に関しては業者によりけりですが、額に比例していくパターンと一律の場合の2パターンです。

私は2パターンとも経験がありますが、額に比例していく場合は買取額の0.1%+配送料3,000円、一律の時は5,000円でした。

配送料3,000円と考えても月間9万はかかってくるわけですね。

特殊景品の仕入れ額に関してはその日によりけりなのでなんともいえませんが、要はお客さんが勝った分全て買い戻さないといけないという認識です。日別に見るともちろん収支がマイナスになることもありました。基本的にはその日の売上の8.9割は買取額として回している感じでした。

次に一般景品ですが、こちらも風適法で何種類の景品を仕入れておいとかなくてはいけないという縛りがあります。店舗規模により景品数の数は違いますが、私の店は500台を超えている店だったため、それと同等の数の景品を置く必要があります。

※ただ、一部カタログにしても良いので実際に現場にそんな数はありません。

更にこれはおいてはいけない(偽ブランドなど)や、10,000円までのものなどの縛りもあります。

これに関しては店によって一般景品の出庫率の上下があるので、一概には言えませんが私の店では月間で200万円くらいの仕入れをしていました。

人件費

これはどこにでもあると思います。

更にパチンコ店の人件費単価は他業界と比べて若干高めなのでアルバイトでも時給1000円以上があたりまえとなっています。

私の会社の平均だと

社員は月給:店長…42万 主任級…35万 リーダー級…28万 役職なし…22万 アルバイト…時給1000円~1600円でした。

人数がどんだけいたか等は言えないのですが、月間で600~700万ってところでした。

ちなみに私は店長としてはかなり若く就任したので42万も当時もらってません(ノω・、`)

水道光熱費

これは知っての通り、電気、ガス、水ですね。

パチンコ店を運営するだけならまあ基本ガス代はかかりませんが併設で飲食店を入れたりする場合はかかってきます。

問題の電気と水道代ですが、電気代で月間400万くらい、水道代は12万くらいかかってました。電気代は併設されていた娯楽施設もあったのでそれも含まれますが、そこを抜いても150万~200万くらいだと思います。

消耗品費

消耗品費は結構幅が広い項目になります。

小さなものだとトイレットペーパーなどですね。

大きなもので言うと機械の部品とかでしょうか。劣化で壊れたりすると発注しなければいけません。安いものだと数千円なのですが、高いものだと数万円します。

更に日々の掃除やメンテナンスで使用する備品や設備の備品なども含まれます。

私の店のケースだと平均で月間50万くらいでした。

機械代

パチンコ店の新商品は新台になります。

この機械代が結構かかるんですよね…。

メーカーにもよりますが、有名メーカーのものだと1台あたり40万前後が普通です。

安いメーカーだと20万ちょっととかのもあります。

更に中古機に関しては中古市場があり、相場が変動します。人気の高い台だと100万を超えるものも…。(製造の数が限定されている為)

これは店の規模や入れ替える台数によって結構差が広がる項目ですね。

費用としては月間2000万くらいです。

ちなみに機械代の減価償却の計画としては3ヶ月くらいでペイできるようにだいたい組んでいました。

販売促進費

これは内部や外部の告知に使用する費用ですね。

内部であれば、店内の装飾やLEDの設置物など、外部はWebページやチラシ、のぼりなどです。

これも会社や店によって予算をいくらにするかは色々あると思いますが、まずは自社で販促部署があるかないかが重要です。自社で作ればそれだけ費用は抑えられます。

ちなみに私の会社ではそんな部署はなかったので、外注と自分達で作成を分けていました。

むかしはチラシの折込でかなり取られていましたが、最近はWeb広告に移行しつつあります。Webのほうが単価安いですしね。

私の店のケースで予算として月間で150万~200万取っていました。

維持管理費

これは施設の設備の保守などで導入後継続的にかかってくるものです。

空調の点検費用だとかエレベーターの点検費用だとかそうゆうのです。

月間で300万くらいかかってました。

リースの費用

物によってはリースしているものがあります。

身近なものだとマットやモップなどのリース、高いものだと設備機材などですね。

このリース料だけでも月間で30万くらいは払っていました。

まとめ

大きな支出項目でいうと特殊景品の買取と機械代ですね。(特殊景品の買取はもう義務みたいなもんです)

私が担当していた店は平日や週末をごちゃまぜにした平均売上は1500万前後でしたが、まず特殊景品の買取で8~9割もっていかれるので8割と考えても300万しか残りません。日によっては12割もっていかれるとかという日もあります。

そこからその他経費を引いていきますので実は思っているほど儲かってないという現実です。

ただ、パチンコ店は設定等があるのである程度の利益率の調整はできるのも事実です。なのでお金を取ろうと思えば取れますが、取りすぎると顧客がいなくなってしまいます。

逆に玉やメダルを出しまくれば顧客はつくかもしれませんが、店は赤字で回りません。

なので指標となるのが売上や利益よりも稼働率が重要視される業界です。

まあこんなこと業界にいないとわかんないですよね。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!